金持ちと灰吹きは溜まるほど汚い(読み)カネモチトハイフキハタマルホドキタナイ

デジタル大辞泉 の解説

金持かねもちと灰吹はいふきはまるほどきたな

たばこの灰がたまるほど灰吹きが汚くなるように、金持ちは財産が殖えるほど卑しく、けちになる。

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精選版 日本国語大辞典 の解説

かねもち【金持】 と 灰吹(はいふ)きは溜(た)まるほど汚(きた)ない

  1. 煙草の灰が灰吹きに溜まれば溜まるほど汚なくなるように、金持は財産がふえればふえるほど、心が卑しくなったり、けちになったりするということ。
    1. [初出の実例]「金持(カネモチ)と灰吹(ハヒフキ)は溜(タマ)るほど汚(キタナ)く、段々欲が張って来るのだらう」(出典:歌舞伎・碁風土記魁升形(1871)二幕)

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ことわざを知る辞典 の解説

金持ちと灰吹きは溜まるほど汚い

煙草の灰が灰吹きにたまると汚くなるように、金がたまればたまるほど金持ちは意地汚くなる。

[使用例] 慾の固だね。金と灰吹きは溜まるほど汚いというが、その宝を盗んで来るのは、だめから食べ荒しをほじくり出す犬と同一だね[泉鏡花黒百合|1899]

[解説] 金持ちが身銭を惜しんでずる賢く守銭奴のようになることを、煙草の灰がたまると汚くなることにたとえていったもの。「灰吹き」は煙草の灰を落として入れておく容器

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