ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金毛羊皮」の意味・わかりやすい解説 金毛羊皮きんもうようひGolden Fleece ギリシア神話中の宝物。オルコメノスの王アタマスが,最初の妻ネフェレによってもうけた息子フリクソスとその妹ヘレが,継母イノの悪巧みによっていけにえに捧げられようとしたとき,彼らの生命を救うため,ヘルメスからネフェレに与えられたという,人語を話し空を飛ぶ金毛の雄羊の皮。この羊に乗ってコルキスに逃れ,アイエテス王の婿となったフリクソスは,羊をゼウスに感謝の犠牲として捧げ,その毛皮はアイエテスによってアレスの森の奥のかしの老木にかけられ,竜がその見張りにつけられた。この宝をギリシアに持帰るために企てられたのが,有名なアルゴ船の大航海である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by