金王八幡宮(読み)こんのうはちまんぐう

日本歴史地名大系 「金王八幡宮」の解説

金王八幡宮
こんのうはちまんぐう

[現在地名]渋谷区渋谷三丁目

渋谷八幡宮と通称される。祭神は応神天皇、旧郷社。近くを鎌倉街道の一つと伝える道が通ったと考えられる。社記によると、寛治六年(一〇九二)源義家が後三年の役の帰途に勧請したと伝える。金王八幡の名称は武蔵渋谷氏の祖とされる金王丸に由来するという(寺社備考)。「江戸砂子」は社地を金王丸館跡とする。別当寺であった天台宗東福とうふく寺の銅鐘銘には「谷盛庄七郷」の一郷に渋谷郷とあるが不詳。江戸時代は中渋谷・中豊沢なかとよさわ両村の鎮守社。慶長年中(一五九六―一六一五)青山忠成が夢告によって当社を厚く信仰。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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