金綱御厨(読み)かなつなのみくりや

日本歴史地名大系 「金綱御厨」の解説

金綱御厨
かなつなのみくりや

現在の縄生なお付近にあったと推定される神宮領。「神鳳鈔」には「二宮金綱御厨各三石、十五丁」と出る。文明元年(一四六九)三日市庭大夫秀栄書状案(氏経卿引付)には

<資料は省略されています>

とある。またこの文書について氏経は「金綱御厨、自管領細河殿依御寄進、三日市庭知行、代官不出上分間状ヲ遣、仍折紙ヲ出、同在返事」と注記している。三日市庭大夫は有力な御師である。文明一六年八月細川政元が参宮した際「如常九神主為御祓之処、三日市庭大夫□為御師之由支申」(「氏経神事記写」内閣文庫蔵)と、九神主と争い、細川氏の御師たる自分に御祓を進める権利があることを主張している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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