デジタル大辞泉 「謹言」の意味・読み・例文・類語 きん‐げん【謹言】 つつしんで言上すること。手紙の結びに用いて、相手に敬意を表す語。→謹啓きんけい[類語]敬具・敬白・拝具・草草・怱怱・かしこ・頓首・不一・不二 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「謹言」の意味・読み・例文・類語 きん‐げん【謹言】 〘 名詞 〙 ( つつしんで言うの意 ) 手紙の本文の末尾に用いて、宛先の人に敬意を表する語。古くは冒頭にも用いた。恐惶謹言。[初出の実例]「毎事在二面拝一。謹言。正月八日。左少弁藤原。右馬頭殿」(出典:明衡往来(11C中か)上本)「以レ一貫レ万。将門謹言」(出典:古事談(1212‐15頃)四)謹言の語誌( 1 )平安時代には、「謹言」が書簡の結語としてばかりでなく、頭語としても用いられていたことが、「明衡往来‐下本」や「高山寺本古往来」(平安時代末)などから知られるが、鎌倉期以降はもっぱら結語として用いられるようになったものと思われる。( 2 )現代では、結語としては「敬具」のほうが一般的となっており、「謹言」は頭語「謹啓」に対応する結語として、より改まった場合に用いる。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例