金色院(読み)こんじきいん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金色院」の意味・わかりやすい解説

金色院
こんじきいん

岩手県平泉町にある天台宗中尊寺塔頭 (たっちゅう) 。円仁の孫弟子頼房が仁和1 (885) 年に創建した。当初は竹下坊と称していたが,天和2 (1682) 年,この寺の住職金色堂別当の位についてから,この呼称を用いるようになった。今日も金色堂は金色院の所管で,金色堂内陣,七宝荘厳巻柱 (金色堂内の柱) ,堂内の構造である升組 (ますぐみ) と蟇股 (かえるまた) ,堂内の須弥壇 (藤原清衡,基衡,秀衡の遺体が葬られている) などの国宝ほか,多くの寺宝を有している。

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