日本大百科全書(ニッポニカ) 「金額指数」の意味・わかりやすい解説
金額指数
きんがくしすう
経済活動の動きを統計数字で表す場合、それを金額で把握し、時間的に、地域的に、あるいは活動体ごとに容易に比較可能なように、ある金額を基準の数字(1とか100など)にとり、他もそれにあわせて計算し直して示したもの。たとえば、2000年(平成12)、2008年の日本の輸出額はそれぞれおよそ51兆6500億円、81兆0200億円であったが、2000年を基準年次とした輸出金額指数を作成すれば、同年の輸出金額を100として、2008年の金額指数は156.9となる。金額は数量と価格を掛けて得られる値であるが、その金額が輸出額の例のように多くの種類の品目から構成される場合には、数量指数、価格指数の作成方法の違いによって、一般には両指数を乗じても金額指数に一致するとは限らない。
[高島 忠]