普及版 字通 「鈞」の読み・字形・画数・意味
鈞
12画
[字訓] ひとしい
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は(きん)。は一定量を鋳こんだ銅塊の形であるに従う。〔説文〕十四上に「三十斤なり」とあり、当時の単位量であった。標準の定量であるから平均・均一の意となる。金文の〔子禾子釜(しかしふ)〕に「贖するに金鈞を台(もつ)てす」、〔小臣守〕「馬兩と金十鈞を(おく)る」のように、一定量を貨幣として用いた。〔礼記、投壺〕に「均しきときは則ち左右鈞(ひと)しと曰ふ」とあり、均衡の意。衡は天をいう。
[訓義]
1. 一定量の鋳金、三十斤。その半を、左右両を鈞とする。
2. ひとしい、ひとしくする。
3. はかる。
4. ろくろ、陶鈞。
5. 尊敬の意を示す接頭語。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕鈞 ヒトシ・ナヤス
[語系]
鈞・均kiun、giunは同系の語。金文には・などの字形を用いる。
[熟語]
鈞安▶・鈞意▶・鈞諧▶・鈞誨▶・鈞鑒▶・鈞金▶・鈞眷▶・鈞弦▶・鈞衡▶・鈞座▶・鈞裁▶・鈞旨▶・鈞軸▶・鈞枢▶・鈞石▶・鈞席▶・鈞調▶・鈞敵▶・鈞適▶・鈞天▶・鈞等▶・鈞陶▶・鈞命▶・鈞諭▶・鈞容▶・鈞覧▶・鈞令▶・鈞礼▶
[下接語]
洪鈞・衡鈞・枢鈞・清鈞・千鈞・大鈞・天鈞・陶鈞・万鈞・秉鈞
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報