20世紀日本人名事典 「鈴木千久馬」の解説
鈴木 千久馬
スズキ チクマ
大正・昭和期の洋画家
- 生年
- 明治27(1894)年7月23日
- 没年
- 昭和55(1980)年9月7日
- 出生地
- 福井市
- 学歴〔年〕
- 東京美術学校西洋画科〔大正10年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 日本芸術院賞〔昭和32年〕「てっせん」
- 経歴
- 美校在学中は藤島武二に師事。大正10年帝国美術院展に「緑蔭にて」が初入選。14年第6回帝展で「寝椅子の裸婦」が特選受賞して以来、昭和元年、2年と連続して特選を受賞。3年渡欧し、ブラマンクのフォービスムなどを学び、4年帰国。5年第5回1930年協会展に滞欧作38点を出品、また官展へも出品する。15年中野和高らと創元会を結成。戦後は創元会と日展に作品を発表し、32年「てっせん」などで日本芸術院賞受賞。日本的フォービスムといわれる画風に独自の境地を開いた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報