鉄インド石(読み)てつインドせき

最新 地学事典 「鉄インド石」の解説

てつインドせき
鉄インド石

ferroindialite

化学組成(Fe, Mg)2Al3(AlSi5)O18鉱物。六方晶系,空間群P6/mcc,格子定数a0.98759nm, c0.93102,単位格子中2分子含む。六角短柱状結晶。ガラス光沢。劈開なし。硬度7。比重2.66。二色性が顕著で,黄褐〜灰〜紫青色,条痕白色。光学性は,原記載で二軸性負になっている。本来なら一軸性であるべきだが,六員環のAlとSiの秩序-無秩序配列の度合いで光学異常があらわれることがある。原記載の屈折率,α1.539, β1.552, γ1.554,2V= 30°。緑柱石族に属し,鉄菫青石(直方晶系)の六方型多形。2014年以前,インド石はFeとMgの量比で種を区別していなかったので,1982年北村雅夫・廣井美邦が記載した富山県の宇奈月変成岩の泥質片岩中に産したものはFe>Mgであったものの,インド石で報告されていた。また,京都大文字山のホルンフェルス中に産する菫青石の結晶コア部分も鉄インド石に相当。ドイツ・エットリンゲンのCaspar採石場で,高温で焼かれたアルカリ玄武岩中の捕獲岩があり,その中のものが新種として承認された。参考文献Kitamura et al.(1982) Min. and Petrol., Vol.80:110

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