鉄道交通(読み)てつどうこうつう(その他表記)railway transportation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鉄道交通」の意味・わかりやすい解説

鉄道交通
てつどうこうつう
railway transportation

鉄道によって行われる旅客,貨物交通の総称。鉄道による輸送は 1830年のリバプール・アンド・マンチェスター鉄道の開業を契機として,イギリスはもとよりヨーロッパ大陸やアメリカで急速に普及した。 19世紀後半には大陸横断鉄道がアメリカやシベリアに建設され,アジア (特に日本,インド) でも鉄道網が整備された。しかし 20世紀に入ると自動車との競争が始り,その活動分野は次第に縮小し,第2次世界大戦後は航空交通の発達で長距離旅客輸送の面でも大きな打撃を受けた。現在鉄道が理論的に優位を占めることができると考えられる分野は,大都市交通や幹線交通 (大都市間交通) のように一定地域に集中する高密度,大量の輸送需要の存在するところである。日本の新幹線鉄道のような中距離都市間高速鉄道が成功した事実は,鉄道のもつ能力を最も的確に発揮したものとして注目されており,EU域内においても,フランスの高速鉄道を周辺国まで延線する計画が進められている。

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