鉄道抵当法(読み)てつどうていとうほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鉄道抵当法」の意味・わかりやすい解説

鉄道抵当法
てつどうていとうほう

明治 38年法律 53号。鉄道企業の施設などを鉄道財団として一体化し,これに抵当権を設定するための手続を定めた法律。制定当時は鉄道が民営中心であったため鉄道経営のための外資導入をはかる目的をもっていたといわれるが,その後大半の鉄道が国有化されたので,その必要性が減少した。そして今日では私鉄 (地方鉄道) 企業がこの法律を利用するにとどまる。なお類似の法律に,路面電車などの軌道を対象とする軌道ノ抵当ニ関スル法律 (明治 42年法律 28号) がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android