鉄鋼コンビナート(読み)てっこうコンビナート

百科事典マイペディア 「鉄鋼コンビナート」の意味・わかりやすい解説

鉄鋼コンビナート【てっこうコンビナート】

製鉄所中心に構成されるコンビナート。旧ソ連が革命後ウラルの鉄鉱石とクズネツクの石炭結合したウラル・クズネツク・コンビナートは初期のものとして特に有名であるが,今日では高炉コークス炉ガスによる化成品工場との結合のほか,重油,電力を大量に使用するため,発電所製油所などとも結合した総合コンビナートとなることが多い。→コンビナート

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の鉄鋼コンビナートの言及

【コンビナート】より

…58年に三井石油化学をエチレン・センターとしてスタートした岩国・大竹コンビナートが,臨海コンビナートとして注目をあびた最初の例である。翌年には四日市,新居浜,川崎と数をふやしていき,後期の水島,大分,鹿島(鹿島臨海工業地域)などでは,鉄鋼コンビナートと石油化学コンビナートを組み合わせる型が確立した。とくに整った形態の臨海コンビナートとしては最後のものである鹿島が,鉄鋼,石油精製,石油化学以外に,大火力発電所(東京電力,440万kW)を組み合わせていることは,臨海コンビナートが高度成長の素材・エネルギー基地の役割を果たした状況を,よく象徴している。…

※「鉄鋼コンビナート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android