製油所(読み)せいゆじょ(その他表記)refinery

翻訳|refinery

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「製油所」の意味・わかりやすい解説

製油所
せいゆじょ
refinery

原油を処理してガソリンナフサジェット燃料油灯油軽油重油液化石油ガス LPGアスファルトなどの各種石油製品を製造する工場。石油精製工場ともいう。製造する石油製品により簡易製油所,総合製油所などに分けられる。トッピング常圧蒸留),減圧蒸留接触改質(→接触改質法),接触分解(→接触分解法),水素化精製(→水素化精製法),重油脱硫溶剤精製硫黄抽出などのための精製設備のほか,港湾,用水取水,排水処理,排煙処理タンクボイラ,発電,倉庫,出荷,試験研究などのための付帯設備があり,原油の受け入れから石油製品の出荷までの流れに即し合理的に配置される。2014年現在,日本には 23の製油所があり,1日約 400万バーレル(1バーレルは約 159l)の原油処理能力がある。

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世界大百科事典(旧版)内の製油所の言及

【石油精製】より

…すなわち,現在の日本は原油輸入―国内精製を原則としている。
[製油所]
 日本の製油所は,そのいずれもが海岸に立地しており,秋田,新潟などの国内産原油の処理を主たる対象とする少数の製油所を例外とすれば,大部分が太平洋岸に立地している。その多くはコンビナートの中核として,電力,鉄鋼などに重油を,また石油化学にナフサを直接的に供給するほか,各種の石油製品を生産している。…

※「製油所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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