鉛丹色(読み)えんたんいろ

色名がわかる辞典 「鉛丹色」の解説

えんたんいろ【鉛丹色】

色名の一つ。光明こうみょう丹ともいう。JISの色彩規格では「つよいみの」としている。一般に、やや赤みを強くしただいだいのこと。鉛丹赤色の無機顔料で、酸化鉛を空気中で熱してつくる。主成分は四酸化三鉛。の錆び止め塗料陶磁器上薬鉛ガラスなどの原料などに利用する。最古の顔料の一つとして知られ、日本でも正倉院に保存されている。また、丹色は一般に赤土の色をさす色名で、この四酸化三鉛の色をいうことが多い。

出典 講談社色名がわかる辞典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android