色名がわかる辞典 「鉛丹色」の解説 えんたんいろ【鉛丹色】 色名の一つ。光明こうみょう丹ともいう。JISの色彩規格では「つよい黄みの赤」としている。一般に、やや赤みを強くした橙だいだい色のこと。鉛丹は赤色の無機顔料で、酸化鉛を空気中で熱してつくる。主成分は四酸化三鉛。鉄の錆び止め塗料、陶磁器の上薬、鉛ガラスなどの原料などに利用する。最古の顔料の一つとして知られ、日本でも正倉院に保存されている。また、丹に色は一般に赤土の色をさす色名で、この四酸化三鉛の色をいうことが多い。 出典 講談社色名がわかる辞典について 情報