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酸化鉛 さんかなまり lead oxide

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

酸化鉛
さんかなまり
lead oxide

酸化数 1,2,4の化合物と混合原子価の化合物,四酸化三鉛 Pb3O4(PbII2PbIVO4),三酸化二鉛 Pb2O3(PbIIPbIVO3)があり,よく知られているものは酸化鉛(II)と酸化鉛(IV)。

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デジタル大辞泉の解説

さんか‐なまり〔サンクワ‐〕【酸化鉛】

鉛の酸化物。一酸化鉛四酸化三鉛二酸化鉛がよく知られる。

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百科事典マイペディアの解説

酸化鉛【さんかなまり】

(1)酸化鉛(II)PbO。密陀僧(みつだそう),リサージ,金密陀などとも。金属鉛の粉末を空気中で熱してつくられる黄色ないし赤色の粉末。比重8.0〜9.53,融点888℃。
→関連項目鉛ガラス密陀僧

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世界大百科事典 第2版の解説

さんかなまり【酸化鉛 lead oxide】

亜酸化鉛,酸化鉛(II),四酸化三鉛,三酸化二鉛,酸化鉛(IV)などの総称。いずれも両性酸化物で,水に不溶,酸,アルカリに溶ける。
亜酸化鉛
 化学式Pb2Oで表されるが,金属鉛Pbと酸化鉛(II)PbOとの混合物であって,単一の化合物ではない。溶融した鉛を空気中で表面酸化するか,シュウ酸鉛PbC2O4を二酸化炭素中で加熱して得られる黒色の無定形物質。
[酸化鉛(II)]
 一酸化鉛ともいう。化学式PbO。

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大辞林 第三版の解説

さんかなまり【酸化鉛】

酸化鉛(Ⅱ)。鉛を空気中で酸化して得る黄色の粉末。化学式 PbO 温度などの条件によっては赤色になる。鉛ガラス・顔料の原料。劇薬。一酸化鉛。リサージ。密陀僧みつだそう
酸化鉛(Ⅳ)。化学式 PbO2 黒褐色の粉末。酸化剤で電導性があり鉛蓄電池の極板に用いる。二酸化鉛。
酸化鉛(Ⅳ)二鉛(Ⅱ)。赤色の無定形粉末。化学式 Pb3O4 酸化鉛(Ⅱ)を約摂氏500度に加熱すると生成する。鉛丹・光明丹と呼ばれ、古くから橙赤色顔料として使われた。鉛ガラスの原料。四酸化三鉛。四三酸化鉛。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

酸化鉛
さんかなまり
lead oxide

鉛と酸素の化合物。次のものがよく知られているが、その他にもPb2O3、Pb12O17、Pb12O19なども存在する。
(1)酸化鉛()(一酸化鉛) 天然にマシコットとして低温型が産する。古くから顔料などとして用いられていた。黄色、斜方晶系の高温安定型(β(ベータ)型)と、橙赤(とうせき)色、正方晶系の低温安定型(α(アルファ)型)の2種がある。α型を488℃に熱するとβ型となる。α型を金密陀(みつだ)、β型を銀密陀ともいう。融解した鉛に空気を吹き込んだり、炭酸鉛PbCO3または硝酸鉛Pb(NO3)2などを空気中で加熱して得られる黄色粉末を冷却すると、橙赤色のものが得られ、一般にリサージあるいは密陀僧とよばれる。両性酸化物で、酸に溶けて鉛()塩、アルカリに溶けて亜鉛(あなまり)酸塩M2PbO2となる。塩化ビニル安定剤、農薬(ヒ酸鉛)、塗料、光学ガラス、蓄電池、鉛丹(えんたん)の製造に用いられる。有毒。
(2)酸化鉛()(二酸化鉛) 酸化鉛()を塩素酸ナトリウムと融解酸化するか、鉛()塩のアルカリ性溶液を次亜塩素酸塩で酸化してつくる。褐色の粉末。290℃で三酸化二鉛Pb2O3(PbOPbO2)と酸素に分解し、370℃で四酸化三鉛Pb3O4となる。強い酸化剤で、濃塩酸と温めると塩素ガスを発生する。過酸化鉛とよばれたことがあるが、ルチル型の結晶構造をもつので過酸化物(O-O結合を含む)ではなく過酸化鉛は誤称である。濃水酸化アルカリ溶液に溶けて鉛()酸塩となる。有機合成での酸化剤、電池、花火、ポリ硫化物の硬化剤に用いる。
(3)酸化鉛()鉛() 化学式Pb3O4。PbとPbの共存するPb2PbO4である。赤色結晶の比重は9.07。四酸化三鉛、赤色酸化鉛、鉛丹、光明丹(こうみょうたん)ともよばれる。[守永健一・中原勝儼]

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