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無機顔料 むきがんりょうinorganic pigment

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

無機顔料
むきがんりょう
inorganic pigment

鉱物性顔料ともいう。化学的に無機質の顔料のこと。天然鉱物のまま,またはこれを加工,粉砕してつくるものと,亜鉛,チタン,鉛,鉄,銅,クロムなどの化合物を原料としてつくるものとがある。有機顔料に比べて,一般に,不透明で,濃度も不十分であるが,耐光性,耐熱性がよく,有機溶剤に溶けない。

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デジタル大辞泉の解説

むき‐がんりょう〔‐ガンレウ〕【無機顔料】

無機化合物からなる顔料。ベンガラ・紺青(こんじょう)・鉛丹(えんたん)・朱(しゅ)など。ペイント絵の具の原料。

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大辞林 第三版の解説

むきがんりょう【無機顔料】

無機物質を発色成分とする顔料。金属の酸化物を利用したものが多い。一般に有機顔料に比べて、鮮やかさは劣るが耐久性がある。べんがら・黄鉛・紺青・朱など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

無機顔料
むきがんりょう
inorganic pigment

無機化合物からなる顔料の総称。有機顔料に対する語。無機顔料のなかには、塗料、印刷インキ、絵の具、プラスチック、化粧品などの着色に用いられる一般の無機顔料と、これとはまったく別個に、特異な存在としてセラミック顔料陶磁器顔料)がある。前者は、展色剤(展色料ともいう)と練り合わせて用いられるが、後者は、釉(ゆう)や陶磁器の素地に混ぜ、あるいは絵の具や上絵の具として調合し、高温で焼成されても分解しないものである。
 無機顔料は有機顔料に比べ、耐光性、耐候性、耐熱性に優れているが、色調の鮮明さ、着色力において劣る。有色の無機顔料中、もっとも広く含まれている発色成分はクロム、次に鉄、コバルト、ついで銅、マンガンの順となっている。
 全般的にみて、ユーザーからの多様な要求に応じ、その品質も多様化している。とくに有機酸、アミン、界面活性剤、樹脂加工その他の処理により、粒子の分散性を向上させることと、展色剤へのぬれ(wetting、液体が固体表面から気体を押しのける現象で、この性質を湿潤性という)の改善を目的とした表面処理加工(表面改質)が現在重要な研究テーマとなっている。[大塚 淳]

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世界大百科事典内の無機顔料の言及

【顔料】より

…着色を目的とした不溶性の粉体で,有機顔料organic pigmentと無機顔料inorganic pigmentに分けられる。有機顔料はほとんどすべて着色の目的に使用されるが,無機顔料は着色剤以外に充てん剤や体質補強剤などにも使用される。…

【色素】より

…固有の色をもつ物質であっても,色の濃さが著しく小さいものは色素とはいい難い。色素と総称されるものには,動物や植物より得られる天然色素(生体色素),天然物である鉱物をごく簡単な処理で加工した鉱物色素,無機の原料より化学的操作を経て着色を目的として造られた無機顔料,有機合成によって製造された有機工業色素が含まれる。とくに最後の有機工業色素は,色素の中で量的にも金額的にも,あるいは実用範囲の広さにおいても最も大きな部分を占め,主として繊維を染色する目的の染料,各種の材料を着色する有機顔料(この2者には化学的な区別はつけ難い)のほかに,指示薬,生体染色用色素,臨床検査用色素,食品・医薬品・化粧品用色素,写真用色素,感圧・感熱色素,文具用色素など数多くの実用的な色素が含まれる。…

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