銀遣い(読み)ギンヅカイ

デジタル大辞泉 「銀遣い」の意味・読み・例文・類語

ぎん‐づかい〔‐づかひ〕【銀遣い】

江戸時代商品価格を銀の量目りょうめ)で表し、銀貨本位商取引をしたこと。大坂中心に行われた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の銀遣いの言及

【丁銀】より

…慶長丁銀についで元禄丁銀(1695鋳造),宝永二ッ宝丁銀(1706),宝永三ッ宝丁銀(1710),宝永四ッ宝丁銀(1711),正徳享保丁銀(1714),元文丁銀(1736),文政丁銀(1818),天保丁銀(1837),安政丁銀(1859)が造られた。江戸時代には関東の金遣い,関西の銀遣いの慣行が見られ,丁銀,豆板銀は主として関西地方において流通した。丁銀,豆板銀は取引のつど秤量しなければならなかったので,その不便を取り除くために包銀の慣行があった。…

【両替】より

…だいたい地主,商人,豪農,寺社,網元などが多く担当した。ところで,江戸時代には三貨流通をもとに,関東の金建て(金遣い(きんつかい))経済圏,関西の銀建て(銀遣い)経済圏が成立した。しかしその基礎である金貨,銀貨は江戸期全般にわたってたび重なる改鋳を受けた。…

※「銀遣い」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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