銀鏡神社(読み)しろみじんじや

日本歴史地名大系 「銀鏡神社」の解説

銀鏡神社
しろみじんじや

[現在地名]西都市銀鏡

銀鏡の上原かみばる(神原)地区にある。大山祇命・岩長姫命と懐良親王を祀り、旧村社。また南東にそびえる龍房りゆうふさ(一〇二〇・六メートル)を神体山とし、同山上には奥宮がある。社蔵棟札などによるとそれまで現在地の北、中島なかしまにあって岩長姫などを祀っていたものを長享三年(一四八九)二月に米良重続が懐良親王の霊を合祀して現在地に移し創建したという。銀鏡のほか八重はえ上揚かみあげ中尾なかおを合せた約二〇〇戸の総鎮守として尊崇されてきた。神体の二面の鏡のうち一面は方格四乳葉文鏡といわれる白銅鏡で懐良親王が後醍醐天皇から割符のために譲られたものと伝え、県指定文化財。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の銀鏡神社の言及

【米良荘】より

…これらは田植における田植歌の儀礼に対応するもののようである。また,竜房山の銀鏡(しろみ)神社は狩猟者の信仰が厚く,祭神は山の神と考えられ,祭礼ではこれに狩りの獲物を供え,終夜舞楽を奉納し最後に猪狩りのわざおぎを演じて終わる。狩りの作法のなかには古式を伝えると思われるものが多く,そのいくつかは〈狩の巻〉または〈西山小猟師一流〉と称する秘伝書に記されたものと共通するところが少なくない。…

※「銀鏡神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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