精進潔斎(読み)ショウジンケッサイ

デジタル大辞泉 「精進潔斎」の意味・読み・例文・類語

しょうじん‐けっさい〔シヤウジン‐〕【精進潔斎】

[名](スル)肉食を断ち、行いを慎んで身を清めること。「精進潔斎して祈願する」

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精選版 日本国語大辞典 「精進潔斎」の意味・読み・例文・類語

しょうじん‐けっさいシャウジン‥【精進潔斎】

  1. 〘 名詞 〙しょうじん(精進)
    1. [初出の実例]「此男にも精進潔斉せさす、家々にも注連(しりくへ)を引慎み合たり」(出典今昔物語集(1120頃か)二六)
    2. 「塩断ちをなさる方があり〈略〉精進潔斎もいろいろです」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部)

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四字熟語を知る辞典 「精進潔斎」の解説

精進潔斎

酒や肉を断ち、身を清めること。肉食を断ち、心身を清めること。

[活用] ―する。

[使用例] 塩断ちをなさる方があり、五穀をお断ちになる方があり、精進潔斎もいろいろです[島崎藤村夜明け前|1932~35]

[解説] 神仏に仕える場合の、祭事などを行う前の心構え準備をいいます。

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世界大百科事典(旧版)内の精進潔斎の言及

【忌日】より

…外出や仕事をせずに忌を守って過ごさねばならない特別の日。忌日はカミゴト,モノビ,タチビ,トシノヒなどとも呼ばれ,忌の意識が希薄になるにつれ単なる休み日になってしまったものもあるが,元来は神祭や年中行事に際して厳しい物忌に服して精進潔斎する日を意味した。忌日には,旅や仕事をしないのはもちろんのこと,青物を切ったり野火をたいたりせず,また物音をたてたり騒いだりもせず静かに慎みの生活をおくるのが普通である。…

【精進】より

…仏道修行に努力するという本来の意味から転じて,一般の人々が日常生活において努力することを意味するようになった。たとえば,一定の期間を限って,行動や飲食をつつしみ,身心を清らかに保つことを〈精進潔斎(しようじんけつさい)〉といい,魚類,肉類を用いず菜食のみをとり,さらに香辛の野菜をもさけることも〈精進〉で,そうした料理を〈精進料理〉という。また,品行とくに女色をつつしむ意味にも〈精進〉が用いられている。…

※「精進潔斎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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