現代外国人名録2016 「銭其琛」の解説
銭 其琛
セン・キシン
Qian Qi-chen
- 職業・肩書
- 政治家,外交官 元中国副首相・外相,元中国共産党政治局員
- 国籍
- 中国
- 生年月日
- 1928年1月
- 出生地
- 天津
- 経歴
- 1942年14歳で中国共産党に入党。’40年代は上海で党活動。’54年ソ連共産主義青年同盟(コムソモール)中央学校へ留学。’50年代後半から’60年代前半にかけて2度、駐ソ大使館書記官を務め、’72年にも参事官として赴任。’74年駐ギニア大使、’76〜82年外務省報道局長、’82〜88年ソ連・東欧・報道担当外務次官を歴任。この間、’82年10月から始まった中ソ次官級協議の中国側特使、’87年2月から再開された中ソ国境交渉の中国側首席代表。同年8月国連軍縮・開発国際会議団長。’88年4月外相に就任。同年12月中ソ外相会談のため訪ソ、’89年の中ソ和解に大きく貢献した。’90年にはサウジアラビア、シンガポール、インドネシアなどとの国交正常化を果たし、その外交手腕は内外で高く評価される。’91年4月国務委員(副首相格)兼務。’93年3月副首相兼外相。’98年3月副首相再任、外相・国務委員は退任。この間、’96年1月香港特別行政区準備委員会主任。2003年3月副首相退任。党活動でも1982年党中央委員候補、’85年党中央委員、’92年10月党政治局員に昇格。2002年11月党政治局員退任。ロシア問題の専門家でロシア語が得意、英語も話す。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報