銭切(読み)ぜにきり

精選版 日本国語大辞典 「銭切」の意味・読み・例文・類語

ぜに‐きり【銭切】

〘名〙
※雑俳・柳多留‐五(1770)「みす紙に国府銭ぎりくんなんし」

ぜん‐ぎり【銭切】

〘名〙 神社修祓の時、銭の形に切って、米とかきまぜ、銭箱に入れてまき散らす紙の細片。ぜんぎりの幣(ぬさ)銭形(ぜにがた)。ぜにきり。
神道名目類聚抄(1699)三「銭切(ゼンギリ) 伊勢神宮祓修行の時、紙をこまかに切て米とかきまぜ」

ぜにっ‐きり【銭切】

〘名〙 (「ぜにきり(銭切)」の変化した語) 銭のあるかぎり。
※雑俳・柳多留‐一三(1778)「銭っ切りぶてとおやぶんいけん也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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