鋸歯状波(読み)きょしじょうは(その他表記)sawtooth wave

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鋸歯状波」の意味・わかりやすい解説

鋸歯状波
きょしじょうは
sawtooth wave

のこぎり波電圧,電流などの特殊な波形の一つ。電圧などが時間とともに直線的に増加し,ある大きさに達すると急激に減少して元の値に戻ることを繰返すような形で変化し,その形状がのこぎりの歯に似ていることからこの名がある。鋸歯状波の発生方法にはコンデンサ充電を利用したもの,ゴートストラップ回路,ミラー積分回路を用いたものなどがある。この波は,電子回路における起動 (トリガ) ,開閉 (ゲート) ,限時,掃引 (スイープ) などに利用され,パルス通信レーダ,テレビジョン,自動制御コンピュータなど広い分野に利用されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む