鎌状細胞貧血(読み)かまじょうさいぼうひんけつ

百科事典マイペディア 「鎌状細胞貧血」の意味・わかりやすい解説

鎌状細胞貧血【かまじょうさいぼうひんけつ】

赤血球形態異常(鎌状赤血球の存在)で酸素の保有力が弱いために貧血を起こす遺伝病。いわゆる分子病一種で,ヘモグロビン分子のうちただ1個のアミノ酸異常,つまりただ1個の遺伝子の異常に原因する。熱帯アフリカ,南トルコ,ギリシアインドに多い。この遺伝子をもつものはマラリアに強いといわれる。
→関連項目貧血ヘモグロビン

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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