鎧地蔵堂(読み)よろいじぞうどう

日本歴史地名大系 「鎧地蔵堂」の解説

鎧地蔵堂
よろいじぞうどう

[現在地名]奈良市紀寺町

通称笠屋かさや町東部の辻堂。俗に鎧地蔵とよばれる石像安置甲冑を着し、鉾を持ち、馬上にまたがった地蔵菩薩と、脇侍の毘沙門天・不動明王が舟形光背に陽刻されている。高さ七五センチ。「奈良坊目拙解」には、この堂を「艸堂瓦葺南正面二間四面、艸庵一宇」と注し、「閲スルニ福智院伽藍古図絵、勝軍地蔵祠在于境界ノ四隅ニ、按、当鎧地蔵尊者巽角之其一祠余遺乎、其余三隅小祠古跡今不知、惜哉」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android