鎮まり(読み)しずまり

精選版 日本国語大辞典 「鎮まり」の意味・読み・例文・類語

しずまりしづまり【鎮・静】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「しずまる(鎮)」の連用形の名詞化 )
    1. (イ) 乱れていたものがしずまること。また、しずめとなるもの。
      1. [初出の実例]「築立つる 柱は、此の家長(いへのきみ)の御心の鎮(シツマリ)なり」(出典日本書紀(720)顕宗即位前(図書寮本訓))
    2. (ロ) 物音や声などがやんで、ひっそりすること。
      1. [初出の実例]「今朝の『男湯』の中のあのひそやかなしずまりは」(出典:見知らぬ家路(1970)〈黒井千次〉)
    3. (ハ) おだやかで落ち着いていること。また、そのもの。
      1. [初出の実例]「いつもはげしく生きた彼女の、内側の静まりや女らしさを」(出典:面影(1969)〈芝木好子〉一)
  2. 寝ることをいう女房詞
    1. [初出の実例]「女中御酒被下也。御しつまり以後なり」(出典:言国卿記‐文明八年(1476)七月二一日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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