鎮国守国神社(読み)ちんこくしゆこくじんじや

日本歴史地名大系 「鎮国守国神社」の解説

鎮国守国神社
ちんこくしゆこくじんじや

[現在地名]桑名市吉之丸

桑名城本丸跡の九華きゆうか公園内にあり、通称九華明神。祭神は鎮国公(松平定綱)と守国公(松平定信)。旧県社。定綱は第五代桑名藩主で、慶安四年(一六五一)に没し、東方の照源ひがしかたのしようげん寺に葬られたが、子孫の白河藩主松平(久松)定信(楽翁)は白河城内に鎮国大明神と称して祀った。定信の子定永は文政六年(一八二三)に桑名城に復封した際、鎮国神社を桑名城本丸に移した。定信は同一二年に没し、天保五年(一八三四)に鎮国公とともに祀られた。明治一二年(一八七九)本丸跡地に貯木場が設置されたため吉之丸よしのまる東端へ移ったが、同四〇年に本丸跡の現在地に移った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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