鏡の国のアリス(読み)カガミノクニノアリス

デジタル大辞泉 「鏡の国のアリス」の意味・読み・例文・類語

かがみのくにのアリス【鏡の国のアリス】

《原題Through the Looking-Glass and What Alice Found Thereキャロル童話。1871年刊。「不思議の国のアリス」の続編。鏡を通り抜けた少女アリスが、チェスモチーフとした世界でさまざまな出来事に出あう。

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デジタル大辞泉プラス 「鏡の国のアリス」の解説

鏡の国のアリス

広瀬正による短編SF小説、および同作を表題作とする小説集。著者が急逝した1972年に刊行され、翌年第4回星雲賞日本長編部門賞を受賞

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世界大百科事典(旧版)内の鏡の国のアリスの言及

【アリス物語】より

…イギリスのルイス・キャロルが書いた《不思議の国のアリスAlice’s Adventures in Wonderland》(1865)と《鏡の国のアリスThrough the Looking‐Glass》(1871)の2編の童話。前者では,白ウサギのあとを追ってウサギ穴に落ちた少女アリスが,地下の国で,身長の伸び縮みや,涙の池や,気違いティー・パーティなど,多くの冒険を味わい,気違い帽子屋やチェシャー猫など,かずかずの人物・動物に会う。…

【鏡】より

…そして映画《オルフェ》でコクトーは,鏡の向こうの世界を危険な魅力に満ちた死の国として描き,忘れがたい映像美をつくってくれた。L.キャロルの《鏡の国のアリス》も,鏡の人間にとって無限の問いかけを促す,苦い寓話として読まれるべきであるかもしれない。【川崎 寿彦】
[中国]
 中国における青銅鏡の出土例は戦国時代以前にまでさかのぼるのであるが,〈鏡〉の字が文献資料に出現するのは戦国時代になってである。…

【キャロル】より

…1862年,学寮長リデル博士の3人娘をピクニックに連れ出し,その途中,次女アリスを主人公にした物語を即興で語って聞かせたが,これが《不思議の国のアリス》(1865)の原型となった。姉妹編《鏡の国のアリス》(1871)が出版されたころは,すでにリデル家との関係が悪化し,アリスともほとんど会うことがなかった。もう一つの代表作《スナーク狩り》(1876)は新しい少女友だちにささげられている。…

※「鏡の国のアリス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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