鑑む(読み)カンガム

デジタル大辞泉 「鑑む」の意味・読み・例文・類語

かんが・む【鑑む/×鑒む】

[動マ上二]かんがみる」(上一)の上二段化。
「湛然たるところに物影―・むべきと同じく」〈露伴・いさなとり〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鑑む」の意味・読み・例文・類語

かが・む【鑑】

  1. 〘 他動詞 マ行上二段活用 〙
  2. かがみる(鑑)
    1. [初出の実例]「於水鑑(カガムルコト)民鑒(カガム)史記〕」(出典:文明本節用集(室町中))
  3. かがみる(鑑)
  4. かがみる(鑑)
    1. [初出の実例]「国のまさにおこらむとする時は、神明くだりて其の徳をかがむ」(出典:樵談治要(1480))

かんが・む【鑑】

  1. 〘 他動詞 マ行上二段活用 〙
  2. かんがみる(鑑)
    1. [初出の実例]「案(つくえ)ありて書すべく読むべし、鏡ありて鑑むべし」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
  3. かんがみる(鑑)
    1. [初出の実例]「一つは実に鑑み二は想に鑑むべし」(出典:想実論(1890)〈石橋忍月〉四)
  4. かんがみる(鑑)

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