長伏村(読み)ながぶせむら

日本歴史地名大系 「長伏村」の解説

長伏村
ながぶせむら

[現在地名]三島市長伏

さかい川が狩野かの川に合流する地点の南側に位置し、東は上・下の松本まつもと村、北から西は境川を挟んで駿河国駿東すんとう畑中はたけなか村・的場まとば村、西から南は狩野川を挟んで同郡徳倉とくら(以上現清水町)、同郡大平おおひら(現沼津市)。応永三年(一三九六)七月二三日の管領斯波義将奉書(上杉家文書)に「長伏」とみえ、父上杉憲方から譲り受けた所領を前年七月二四日に安堵をうけた憲定が、この日当地などの交付を認められている。永禄二年(一五五九)頃には御馬廻衆で北条家の台所を預かる久保氏に「長伏之内田」一〇貫文が与えられていた(北条氏所領役帳)元禄郷帳によると高七四四石余。本長伏村・新長伏村と分けて記されることもあり、享保一〇年(一七二五)の三島宿助郷帳(矢田部家文書)によれば本長伏村勤高四六四石、新長伏村勤高二七〇石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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