長友郷(読み)ながともごう

日本歴史地名大系 「長友郷」の解説

長友郷
ながともごう

和名抄」高山寺本は「長支」、東急本は「長友」とする。「華頂要略」に第一一代天台座主良勇について「美濃国安八郡長友郷呉部常(永カ)子」と記載があり、ほかにも同様な記載があるので、「長友郷」を採用する。郷名の訓が記されておらず、ほかに同じ郷名もないが、「日本地理志料」は陸奥国宇多郡長伴郷により「奈加止毛」とよみ、慣行でもこれに従っている。なお同志料は本来大伴(部)郷であったものを「大」字を避けて「長」「広」に替え、郷名としたとする。弘仁一四年(八二三)淳和天皇の諱を避け、詔で大伴宿禰を伴宿禰と改称した措置に準じたとの考えである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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