長谷川国雄(読み)ハセガワ クニオ

20世紀日本人名事典 「長谷川国雄」の解説

長谷川 国雄
ハセガワ クニオ

昭和期の出版人 自由国民社創業者。



生年
明治34(1901)年12月15日

没年
昭和55(1980)年9月2日

出生地
東京

学歴〔年〕
東京高等工芸機械科〔大正9年〕卒,明治大学経済学部中退

経歴
祖父は旗本。日本特殊鋼、萱場産業を経て、実業之世界社に入社。昭和3年サラリーマン社を設立し、雑誌「サラリーマン」を創刊、編集長兼社長を務める。10年時局月報社を設立し社長となり、「時局月報」(「サラリーマン」の改題)を創刊したが、人民戦線や外国共産党の記事が多く毎号のように発禁処分となる。12年治安維持法違反で1年間投獄される。19年「国防国民」に改題、24年自由国民社に改組、社長。この間、23年新語辞典に新しい分野を切り開いた「現代用語の基礎知識」を発刊。他に「新譜ジャーナル」の創刊、「口語六法シリーズ」などの出版を手がけた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「長谷川国雄」の解説

長谷川国雄 はせがわ-くにお

1901-1980 昭和時代の出版経営者。
明治34年12月15日生まれ。昭和3年サラリーマン社,10年時局月報社を創立。発禁処分をうけ,12年治安維持法違反で投獄された。24年自由国民社に改組し社長となり,「現代用語の基礎知識」「口語六法シリーズ」などを発行。昭和55年9月2日死去。78歳。東京出身。東京高等工芸(現千葉大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android