長迫古墳(読み)ながさここふん

日本歴史地名大系 「長迫古墳」の解説

長迫古墳
ながさここふん

[現在地名]八代市日奈久大坪町 大坪川

長迫集落西方の水田中にあった古墳。墳丘は消滅し詳細は不明。明治二〇年代、砂岩の切石を組合せた箱式石棺が発見され、その内部に同心円文が陰刻されていた。棺材の一部は現在東京国立博物館に所蔵され、その一つに六個の円文がみられる。そのなかの三個は二重円の外側に鋸歯文帯をめぐらし、中央には小さな円孔がある。円文の上には直線が延びており、鏡をつり下げた状態を表現したものとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android