門馬御山
かどまおやま
門馬村南境の早池峰山・中岳・鶏頭山・毛無森を水源とする御山川流域一帯に設定されていた藩有林。檜(檜葉)・楢の宝庫で、山守には江戸時代初期から新山大権現の別当妙泉院があたっていた。しかし貞享(一六八四―八八)の頃、新たに門馬御山奉行が任命され、門馬村に山奉行詰所として門馬役屋を設置、山奉行の下に百姓数人が山守に命じられて、山の保全・見守・案内役にあたることになった。承応二年(一六五三)檜三成長さ六尺のもの一千五〇〇丁、檜柾長さ五尺幅四寸二分のもの二五万枚を盛岡材木町半十郎に伊達氏領への商物として切取らせている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 