開け放し(読み)アケハナシ

デジタル大辞泉 「開け放し」の意味・読み・例文・類語

あけ‐はなし【開け放し/明け放し】

[名・形動]あけっぱなし」に同じ。
「穴だらけというよりむしろ―と評するのが適当な位に」〈漱石こゝろ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「開け放し」の意味・読み・例文・類語

あけ‐はなし【開放・明放】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あけばなし」「あけぱなし」とも )
  2. ( 形動 ) すっかりあけること。また、あけたままにしておくさま。あけっぱなし。
    1. [初出の実例]「田舎は地頭も不住居代官も不居ば、唯明放しの様也」(出典政談(1727頃)三)
  3. ( 形動 ) 隠し立てをしないで、心のうちを話したり、ありのままの姿を見せたりすること。あけっぱなし。あけっぴろげ。
    1. [初出の実例]「東京は田舎と違って、万事が明(ア)け放(ハナ)しだから」(出典:三四郎(1908)〈夏目漱石〉八)
  4. カメラレンズに絞りをかけないで全開すること。かいほう。

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