開回路電圧(読み)カイカイロデンアツ

デジタル大辞泉 「開回路電圧」の意味・読み・例文・類語

かいかいろ‐でんあつ〔カイクワイロ‐〕【開回路電圧】

電流が流れておらず、負荷が無い状態における電池や電子機器の端子間の電圧開放電圧開路電圧OCV(open circuit voltage)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「開回路電圧」の解説

開回路電圧
カイカイロデンアツ
open circuit voltage

ガルバニ電池を構成した際,二つの電極間の外部回路開回路(回路に電流の流れない状態)にしたときの電極電位差をいう.このとき,2電極間の電極反応は平衡状態にあるため,各電極の平衡電極電位から電圧を算出することができる.電極反応ギブズエネルギーΔGと開回路電圧 EOCVネルンストの式より次の関係が成り立つ.

ΔG = -nFEOCV

ここで,nは反応に関する電子の数,Fファラデー定数である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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