開心寺址石塔(読み)かいしんじしせきとう(その他表記)Kaesim-saji-sǒktap

改訂新版 世界大百科事典 「開心寺址石塔」の意味・わかりやすい解説

開心寺址石塔 (かいしんじしせきとう)
Kaesim-saji-sǒktap

韓国,慶尚北道醴泉郡醴泉面の開心寺址にある5層の石塔。上成基壇蓋石下面の銘により1009年(高麗穆宗12)の造立が明らかで,高麗時代に定型化する新羅式系統の代表的石塔である。下成基壇に十二支像,上成基壇に八部神将像,初層塔身南面に門扉形とその左右仁王像の浮彫がある。
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百科事典マイペディア 「開心寺址石塔」の意味・わかりやすい解説

開心寺址石塔【かいしんじしせきとう】

韓国,慶尚北道醴泉郡の開心寺址に建つ2重基壇・4角5層の石塔。1009年に造られた新羅様式のもので,仁王十二神将などの浮彫があり,高麗(こうらい)初期美術・建築資料として貴重。
→関連項目高麗

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