開敷(読み)かいふ

精選版 日本国語大辞典 「開敷」の意味・読み・例文・類語

かい‐ふ【開敷】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一面に花が咲いていること。
    1. [初出の実例]「若住蹔含之花色。常楽風吹、忽令開敷」(出典本朝文粋(1060頃)一四・為二品長公主四十九日御願文〈慶滋保胤〉)
    2. 「賢者花を遶(めぐ)る三匝(さう)するに、花便(すなは)ち開敷(かいフ)す」(出典:私聚百因縁集(1257)五)
    3. [その他の文献]〔元稹‐与楊李早入永寿寺看牡丹詩〕
  3. 教えを説き広めること。
    1. [初出の実例]「皎潔空観月、開敷妙法蓮」(出典:菅家後集(903頃)叙意一百韻)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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