開江村(読み)ひらくえむら

日本歴史地名大系 「開江村」の解説

開江村
ひらくえむら

[現在地名]水戸市開江町・双葉台ふたばだい二―五丁目

水戸城下の西に位置し、西は全隈またぐま村。西部は徐々に丘陵となるが、おおむね平坦な村。天正年間(一五七三―九二)江戸氏の家臣外岡若狭守重宗が当村を支配したが、同一八年佐竹氏に滅ぼされた(水府志料)。村域内の正覚しようかく院の境内が外岡氏の館跡と伝えられる(水戸市史)。佐竹氏の秋田移封ののち一時宍戸藩領となったが、正保三年(一六四六)の村替により水戸藩領となった。

元禄郷帳に「開江村」とみえ、「水府志料」には村の東西一五町余・南北一六町、戸数およそ八四とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android