日本歴史地名大系 「開聞町」の解説 開聞町かいもんちよう 鹿児島県:揖宿郡開聞町面積:三三・四五平方キロ薩摩半島の南端、揖宿郡の南端西部に位置し、東は山川(やまがわ)町、北は指宿(いぶすき)市の池田(いけだ)湖、北西は頴娃(えい)町に接し、南は東シナ海に面している。町域南西部には開聞岳(九二二・二メートル)がそびえ、十町(じつちよう)の北西部や川尻(かわしり)東部の海岸沿いおよび小河川流域に集落がある。中央部を東西にJR指宿枕崎線と国道二二六号がほぼ並行して走る。開聞岳の噴火による砂礫によって多くの遺跡が埋まっている可能性があるが、遺跡数は少なく、池田湖南壁の上に広がる台地の谷周辺に遺跡が集中している。縄文時代の遺跡として、後期の指宿式土器と市来式土器とが層位的に分れて出土した仙田(せんた)の田中(たなか)遺跡があり、石斧などとともに獣骨も出土し、小規模貝塚が造られていた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by