閏徳村
じゆんとくむら
[現在地名]邑久町豊原
千町平野のほぼ中央部に位置し、東の包松村や西の大窪村などとともに水田が広く、稲作の盛んな村。もとは江村と称し、元和五年(一六一九)の大賀島寺中五坊檀那割付定書(大賀島寺文書)に江村の宗右衛門・孫兵衛・三郎兵衛の名がみえる。寛永備前国絵図および正保郷帳にも江村とみえ、高八六三石余。正保郷帳には枝村として今田村が載る。「備陽記」に「古ハ郷村ト唱」とあり、また「撮要録」の諸村年暦不詳名替の項にも旧名は郷村と記載されている。江村・郷村が閏徳村に変更された時期については明らかでない。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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