間架税(読み)かんかぜい(英語表記)Jiān jià shuì

改訂新版 世界大百科事典 「間架税」の意味・わかりやすい解説

間架税 (かんかぜい)
Jiān jià shuì

中国古代の家屋税。〈けんかぜい〉ともいう。唐の徳宗の建中年間(780-783),藩鎮内乱のため財政逼迫(ひつぱく)し,種々の臨時課税が提案されたときに始まる。架(けた)2本につき1間とかぞえ,間ごとに住宅の質に応じて上2000銭,中1000銭,下500銭の割りで課税した。軍事費のための無理な徴税であったので評判が悪く,まもなく784年(興元1)初の赦で廃止された。のちには都市の商店を対象に屋税を課すのが一般となり,房捐ぼうえん)などと呼ばれた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の間架税の言及

【間架税】より

…中国古代の家屋税。〈けんかぜい〉ともいう。唐の徳宗の建中年間(780‐783),藩鎮の内乱のため財政が迫(ひつぱく)し,種々の臨時課税が提案されたときに始まる。架(けた)2本につき1間とかぞえ,間ごとに住宅の質に応じて上2000銭,中1000銭,下500銭の割りで課税した。軍事費のための無理な徴税であったので評判が悪く,まもなく784年(興元1)初の赦で廃止された。のちには都市の商店を対象に屋税を課すのが一般となり,房捐(ぼうえん)などと呼ばれた。…

※「間架税」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android