逼迫(読み)ひっぱく

精選版 日本国語大辞典「逼迫」の解説

ひっ‐ぱく【逼迫】

〘名〙
苦痛や危難が身にること。悩み苦しむこと。難儀。
※太平記(14C後)二三「五体逼迫(ヒッハク)しければ」 〔謝霊運‐述祖徳詩〕
② さしせまること。また、困窮すること。経済的な面で余裕のない状態になること。
※文華秀麗集(818)下・神泉苑九日落葉篇〈嵯峨天皇〉「歳月差馳徒逼迫」
※浮世草子・好色盛衰記(1688)一「逼迫(ヒッハク)の小ばらひを顕す」 〔李密‐陳情表〕
③ 攻めて相手に迫ること。
※閑耳目(1908)〈渋川玄耳〉金の卵を生む鶏「一時人気を博すると出版者は我勝に逼迫(ヒッパク)して、縁故攻め報酬攻めに文士をいぢめる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「逼迫」の解説

ひっ‐ぱく【×逼迫】

[名](スル)
行き詰まって余裕のなくなること。事態が差し迫ること。「情勢が逼迫する」「財政が逼迫する」
苦痛や危難が身に迫ること。
「身心悩乱して、五体―しければ」〈太平記二三

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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