関明神(読み)せきのみょうじん

精選版 日本国語大辞典 「関明神」の意味・読み・例文・類語

せき‐の‐みょうじん‥ミャウジン【関明神】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 関の付近にまつられた神。
    1. [初出の実例]「白河関を越え給ふ。関明神に御奉幣」(出典:吾妻鏡‐文治五年(1189)七月二九日)
  2. [ 2 ] 滋賀県大津市、逢坂にある関蝉丸(せきせみまる)神社旧称、または別称
    1. [初出の実例]「難波次郎経遠、おりふし五十余騎にて石山まうでして下向しけるが、関(セキ)明神(ミャウジン)御前にて法施(ほっせ)まいらせけるほどに」(出典:金刀比羅本平治(1220頃か)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の関明神の言及

【蟬丸】より

…中世になって,これに蟬丸と逆髪という男女一対の神格を習合させたらしい。〈関明神〉と称するのがそれで,《寺門伝記補録》(巻五)によると,この社の祭神には,朱雀天皇の詔によって蟬丸の御霊を合祀したと記している。また,同書の補記に,蟬丸と逆髪の御霊を祀ったこと,一説に下社に蟬丸宮,上社に逆髪宮の霊を祀ったことを記す。…

※「関明神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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