関路の鳥(読み)セキジノトリ

デジタル大辞泉の解説

せきじ‐の‐とり〔せきぢ‐〕【関路の鳥】

《中国春秋時代の孟嘗君がにせの鶏の鳴き声によって函谷関を脱出したという「史記」孟嘗君伝の故事をふまえて清少納言が詠んだ歌「夜をこめてとりのそらねにはかるとも世にあふ坂の関は許さじ」から》の異称。
「―も声ごゑに、夢も跡なく夜も明けて」〈謡・松風

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

せきじのとり【関路の鳥】

〔にせの鶏鳴で函谷関の番人をだましたという「史記孟嘗君伝」の故事を詠み込んだ、清少納言の「夜をこめてとりのそらねははかるとも世にあふ坂の関は許さじ」の歌から〕
鶏をいう。 「しののめも明くると、告ぐる-/御伽草子・鉢かづき」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

せきじ【関路】 の=鳥(とり)[=鶏(にわとり)

(中国春秋時代の孟嘗君が、鶏の鳴き声によって函谷関を脱出したという「史記」の故事や、それをよんだ清少納言の歌「夜をこめてとりのそらねははかるとも世にあふ坂の関は許さじ」から) 鶏をいう。
※平家(13C前)四「時剋おしうつって、関地のには鳥なきあへり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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