出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
中国、戦国時代の政治家。斉(せい)の公族で威(い)王の孫。靖郭君田嬰(せいかくくんでんえい)の子。本名は田文(でんぶん)。父の封領を継いで薛(せつ)(現山東省棗庄(そうそう)市内)に居し、食客数千人を擁して斉国の勢力家として名をはせた。秦(しん)の昭襄(しょうじょう)王に相(しょう)として招かれたが暗殺されそうになって逃げ帰り、斉の湣(びん)王に仕えて相を務めた。のち、魏(ぎ)に行って相になったが、晩年は薛に帰って諸侯として自立した。秦から逃れるとき、同行の食客にイヌのかっこうで盗みをよくする者、ニワトリの鳴き声をよくする者がいて一命を取り留めた故事は有名(鶏鳴狗盗(けいめいくとう))。戦国四君の1人に数えられる。
[太田幸男]
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…一般の狐裘は黄色であるが,これは狐のわきの下の白毛をたくさん集めて成り,軽くて暖かかった。昔,孟嘗君(もうしようくん)所有の狐白裘は値千金といわれ,鶏鳴狗盗(けいめいくとう)の故事で名高い(《史記》巻七十五孟嘗君伝)。【植木 久行】。…
…長安(現,西安市)を中心とする関中と,洛陽を中心とする中原を結ぶ交通の要地に当たっており,秦の国では古くからここに関所をもうけて東方の守りとしていた。関門は日没に閉じて日の出とともに開くことになっており,斉の孟嘗君(もうしようくん)が秦から逃げ出すとき,従者が鶏の鳴声をまねて夜の明けないうちに関門を開かせたという話は,ここが舞台である。また劉邦が秦を攻めて先に関中を占領し,項羽の関中進入を防ごうとしたのもこの場所であった。…
…その夜,老人は子路のために鶏をつぶし黍(きび)ご飯をつくってやり,自分の2人の息子を子路に引き会わせ,一家をあげて彼を歓待したという。宋代の百科全書《太平御覧(たいへいぎよらん)》賓客の項に引く《列女伝》によれば,有事に備えて食客3000人を養っていた孟嘗君(もうしようくん)は,彼らを3段階にランクづけ,食事のときになると,上客には肉,中客には魚,下客には野菜をあてがったといわれる。漢の宰相公孫弘は〈客館〉をつくって賢人を招き,彼らを自分のブレーンとして厚遇したが,自分自身は肉ひときれと粟(あわ)飯に甘んじた(《漢書》公孫弘伝)。…
※「孟嘗君」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新