(読み)ビャク

デジタル大辞泉 「闢」の意味・読み・例文・類語

びゃく【闢】[漢字項目]

[音]ビャク(呉) ヘキ(漢) [訓]ひらく
左右に押し開く。「開闢かいびゃく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「闢」の読み・字形・画数・意味


21画

[字音] ヘキ・ビャク
[字訓] ひらく

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は辟(へき)。金文字形は、両手で左右の門戸を開く形であるから会意。闢はのちの形声字である。辟は刑辟で、切りひらく意がある。〔説文〕十二上に「開くなり」という。金文の〔大孟鼎〕に「厥(そ)の(とく)(悪)を闢(ひら)き、四方を匍(敷)(ふいう)す」、また〔(ろくはくしゆうゆう)〕に「四方を右(佑)闢(いうへき)す」とあり、闢に邪悪を避け祓う意がある。天地幽暗の時代から、はじめて秩序が生まれることを、開闢(かいびやく)という。

[訓義]
1. ひらく、おしひらく。
2. しりぞける、のぞく、さける。
3. おしえる、みちびく、さとす。

[古辞書の訓]
名義抄〕闢 ヒラク・サク・ヨコタハル 〔字鏡〕闢 オシヒラク・ヒラク

[語系]
闢・辟biekは同声。phyek、擘pekは手で強くうつ意で、そのようにして開くことを闢という。

[熟語]
闢戸闢閤闢墾闢邪闢地闢田闢仏闢門
[下接語]
雲闢・開闢・闔闢・墾闢・翦闢・闢・張闢・洞闢・排闢・門闢・路闢

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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