防護団(読み)ぼうごだん

精選版 日本国語大辞典 「防護団」の意味・読み・例文・類語

ぼうご‐だんバウゴ‥【防護団】

  1. 〘 名詞 〙 危険や災害などを防ぎ守るための組織。警防団の前身で、第二次世界大戦前、軍部指導によって各市町村で組織された。
    1. [初出の実例]「六時からの訓練は、警視庁から防護団に指導権が移って」(出典:夢声戦争日記〈徳川夢声〉昭和一八年(1943)一一月二八日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の防護団の言及

【消防団】より

…ただし,消防組規則は東京市および沖縄県には原則として適用しないとされていたことから,東京では従来の消防組が依然として存在したほか,保険会社の一部では,被保険物件の保護を図るための私設消防組を設置していた例もあった。1931年ころから軍部の強い指導のもとに地域住民による防空業務(灯火管制,警報,防火,防毒,交通整理,救護等)を行わせるための〈防護団〉と称する組織が全国各地に設立された。この組織は法的根拠もないままに拡大し,37年には全国で400万人の規模にも達した。…

※「防護団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android