阿古村(読み)あこむら

日本歴史地名大系 「阿古村」の解説

阿古村
あこむら

[現在地名]三宅村阿古

島の南西に位置し、東は坪田つぼた村。安永三年(一七七四)の伊豆国附島々様子大概帳によると、戸口は三五軒・一七八人。集落の南方、島の南西端にある富賀とが山に三宅島の総鎮守富賀神社がある。同社は伊豆諸島の開拓神とされる事代主命とその后神の伊古奈比命、およびその御子神阿米都和気命の三神祭神とし、「延喜式」神名帳にみえる伊豆国賀茂かも郡の「阿米都気アメツケノ命神社」(阿米都和気命神社)とされる。阿米都和気命は嘉祥三年(八五〇)六月四日にほかの伊豆諸島の神々とともに従五位下の神階を贈られ、さらに仁寿二年(八五二)一二月一五日に従五位上を追贈されている(文徳実録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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