阿多隼人(読み)あたのはやと

精選版 日本国語大辞典 「阿多隼人」の意味・読み・例文・類語

あた‐の‐はやと【阿多隼人】

  1. 〘 名詞 〙 古代、阿多の地(鹿児島県西部地方)に住んでいた集団。大宝二年(七〇二以後薩摩隼人(さつまはやと)改称
    1. [初出の実例]「是の日、大隅隼人と阿多隼人(アタノハイトン)と、朝庭相撲(すまひと)る」(出典日本書紀(720)天武一一年七月(北野本訓))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の阿多隼人の言及

【薩摩国】より

…和銅2年(709)6月条に薩摩・多褹両国司とみえ,10月条に薩摩隼人郡司已下188人入朝とある。薩摩半島南部吾田(あた)の地名は薩摩以前の総称にも用いられ,住人は阿多隼人(はやと)と呼ばれたが,後には薩摩隼人,甑隼人の称が頻出し,朝廷への上番の制も整えられた。《和名抄》によれば薩摩国は出水(いつみ),高城(たかき),薩摩,甑島(こしきしま),日置(ひおき),伊作(いさく),阿多,河辺(かはのへ),頴娃(えの),揖宿(いふすき),給黎(きひれ),谿山(たにやま),鹿児島(かこしま)の13郡を管し,《延喜式》も同様13郡をあげる。…

※「阿多隼人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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